
2026年1月14日発売の『超入門 無料で使える デザインツール Canva』が発売になります。
この本は、「本当に初心者の方でも大丈夫か?」を何度も確認しながら作りました。ここでは、その理由や背景、制作中に考えていたことを、編集後記としてまとめました。
書籍の紹介の記事はこちらです。
2026年1月14日発売の『超入門 無料で使える デザインツール Canva』。気づけば、完成まで約1年半かかってしまいました。
- とにかく「基本」を大切にしました
- この本を書くことになった経緯
- 1年半かかった理由
- 途中の章から読んでも大丈夫なように
- 操作を並べない書き方にした理由
- 書いているうちに、ページが足りなくなりました
- 編集チームさんのおかげすぎ
- 完成例のテンプレートも配布しています
- Canvaは変わる。でも、大事なところは変わらない
- さいごに
とにかく「基本」を大切にしました
最初にお伝えしておくと、この本は「Canvaで仕事したい人向け」ではなく、これからCanvaを使いはじめる方、デザイン作業がはじめての方へ向けた本です。
そのため、ある程度Canvaを使っている方にとっては、「当たり前のことが多い」と感じる部分もあるかもしれません。
デザインを派手にする方法や、操作の裏技のようなものも、あえて入れていません。
まずは、基本をきちんと押さえること。それができてから応用に進んだほうが、結果的にうまくいくと考えているからです。
この本を書くことになった経緯
出版社のC&R研究所さんから、「以前の『小さなお店&会社の Canva超入門』がよかったので、同じような感じで、超入門シリーズとして書いてもらえませんか?」と連絡をいただきました。
超入門シリーズ:https://www.c-r.com/book/listthum/index
条件はふたつ。
- 超初心者向け
- 無料プランだけで作れること
初心者向けの解説は大好きですが、「無料プランだけで」という点には、正直少し不安もありました。それでも、チャレンジしてみようと思い、引き受けることにしました。
まさか、自分が3冊もCanva本に関わることになるとは、思っていませんでした。
ただ、ここから完成までに1年半を要するとは…💦
1年半かかった理由
この1年半は「文章を書いていた時間」というより、作っては直し、探しては直し、撮っては直しの時間でした。
- 初心者がちゃんと練習できるサンプルデザイン作り
- 操作説明にちょうどいいテンプレート探し
- 手順説明のためのキャプチャ撮影と整理
- そしてCanvaの容赦ないUI更新に合わせた全ページ修正(ここがいちばんやばかった)
これをずーっと繰り返してた1年半です。
アップデートのたびに操作ボタンや画面が変わって、「あ、ここ手順がかわる…?!」ってなって撮り直し、直し、また直し…。 スクショ撮影の翌日に画面が変わってるのも普通にあって、ほんと容赦ない💦
途中で書いてる内容と画面が噛み合わなくなって、構成ごと入れ替えたり、執筆の手が止まったりした時期もありました。
なので、時間がかかったのはシンプルに、 初心者のために整えまくってたら、Canvaが更新しまくってて、追いかけるのが大変だったから
これだけです。
途中の章から読んでも大丈夫なように
この本は、途中の章から読んでも大丈夫な作りにしています。 初心者の方や、お店・会社をされている方は、最初から順番に読むのではなく、「作りたいもの」のページから読み始めることが多いからです。
だから、
- SNS画像を作りたい人 → 2章から
- 名刺作りたい人 → 3章から
- ロゴを作りたい人 → 4章から
- チラシ作りたい人 → 5章から
- POP作りたい人 → 6章から
どこからでも入ってOKにしてます。 同じ操作が何回か出てくるのは、章ごとに完結させてるからです。意図的です。 手抜きじゃないです ✋

操作を並べない書き方にした理由
この本では、操作だけを機能リストとして並べる書き方をしないようにしました。
理由は、セミナーやレクチャーの現場でよく聞くこの声。
「これで合ってますか?」 「がんばって作ったのに反応がなくて…」
Canvaは操作を覚えればそれなりに作れます。でも成果につながらないことが多いのは、作る前のお作法や情報設計などを知らないまま作っているからです。
なので、各章の最初に、操作よりも作る前の考え方や情報整理のしかたを入れました。
- SNSバナーに載せる情報の整理
- 名刺・ショップカードの情報設計
- ロゴの種類や余白の考え方
- チラシやPOPの情報設計と印刷データの注意点
ここを押さえてから作ることで、操作の意味も、伝わり方もつながると思っているからです。
各章の冒頭部分では、編集の方が、わかりやすいイラストや図、写真を使って構成してくださいました。 操作説明がスッと入ってくるのは、あのページのおかげです。 本当にありがとうございました。

書いているうちに、ページが足りなくなりました
書き進めるほど「ここは省きたくない」「もう少し説明したい」という箇所が増えて、当初のページ数では収まらなくなりました。
そこで編集チームから「入らなかったサンプルは読者特典PDFにしましょう」という提案をいただき、最初はサンプル1つかな?と思っていたら、気づけば3つ分&基本設定で80ページ超えに(自分でも「増えすぎやろ」と思いつつ)

編集チームさんのおかげすぎ
そして編集の小林さんをはじめ、チームのみなさんには本当にお世話になりました。 「ここも追加で」「手順変わったから全部直したい」「この章まるごと入れ替えたい」みたいな急なお願いにも、ほぼ全部応えていただきました。
しかも各章の冒頭ページは、イラストや図や写真でめちゃくちゃ分かりやすく構成してくれていて、初心者がページ開いた瞬間「なんとなく分かる」状態を作ってくれました。 あれがあるから、本編の操作説明もちゃんと活きていると思います。
プロってすごい。 ほんとにありがとうございました。
締め切りを2回ぐらい延ばしていただいたり、最後の締め切り間際での対応など、本当にご迷惑をおかけしました。
完成例のテンプレートも配布しています
この本では、操作の手順だけでなく、完成例のテンプレートも配布しています。完成例まで配布しているのは、Canva本としては、わりとめずらしいかもしれません。
というのも、手順どおりに操作していても、「なんだか、うまくいかないな…」ということは、よくあるからです。
そんなとき、完成例を見ながら「ここはこうなっているんだ」「だから、この配置なんだ」と読み解けると、「あ、そういうことか!」と腑に落ちることがあります。
操作をなぞるだけでなく、完成した形から考え方を逆にたどれるようにしたくて、完成例のテンプレートも用意しました。
Canvaは変わる。でも、大事なところは変わらない
Canvaはこれからも画面も機能も変わり続けます。実際、執筆中にも何度もアップデートがありました。
でも、ボタンの位置や名前が変わっても、 文字や写真の差し替え、選択、入力、配置の調整、ダウンロードといった基本操作の流れはこれからも大きくは変わらないと思っています。
そして、情報の整理やレイアウトの基本も、ツールが変わっても変わりません。 この“変わらないところ”があるからこそ、この本では操作の暗記ではなく、迷わず進められる基本の考え方と動きを一番大切にしました。
さいごに
最終的に、本編272ページ、読者特典PDFは80ページ超になりました。 内容はもりもりですが、「ここでつまずきそう」というところは、拾えているのではないかと思っています。
この本が、
- 途中から読んでも困らない
- 変な裏技じゃなくて基本だけ
- 画面が変わっても通用する考え方だけ
- 初心者の不安をできるだけ減らした作り
になっていたら、制作に1年半かかった甲斐があったなと思っています。
この本が、「自分で作ってみようかな」と思うきっかけになって、「あ、ちょっと楽しいかも」と感じてもらえたらとてもうれしいです。
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『超入門 無料で使える デザインツール Canva』 2026年1月14日発売 272ページ(+読者特典PDF 80ページ超) 3,531円(税込)
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※読者特典PDFと完成例テンプレートのダウンロード方法は、書籍内でご案内しています。
