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アネックスっていうのはですね@izuizu

ひとりでやらないウェブアクセシビリティ

こんにちは。みなさんお肉食べてますか?私はおいしくいただいています。

これはWeb Accessibility Advent Calendar 2017の12日目の記事です。

ウェブアクセシビリティって、ここ数年で少しずつ普及してきて話題になっているらしいので「これからウェブアクセシビリティをやっていくぞー!」って話をよく聞くようになりました。うれしいなぁ!Big welcome ウェブアクセシビリティ

今回はそんな「これからウェブアクセシビリティをやっていくぞー!」っていう方々がこの先楽しくウェブアクセシビリティのあれこれをやっていく方法について書いてみようと思います。

世にも恐ろしいウェブアクセシビリティという名の沼

ウェブアクセシビリティって人や機械が「ウェブで提供されている情報にアクセスし、利用できること」を意味します(ざっくり)。

とはいえ、客観的に目線を広くもってやったとしても、ひとりだとどうしても限界はあるわけで。だって、普段あなたや私が当たり前に使っているやり方はもしかしたら超少数派かもしれないですし、ウェブに限らず、世の中には私たちの想像を超えた使い方をしている人たちばかりです。自分自身がアクセスしやすいんじゃないかと思っていても、もしかしたら、多くの人や機械はアクセスしづらいかもしれません。

そんなこんなでウェブアクセシビリティには、考えれば考えるほどやればやるほどズボズボ沈んでいって這い上がれなくなってしまうおそろしい沼があります。この沼にはまってしまうと、あれもこれもモリモリやりすぎて、逆にアクセスしづらいものができあがってしまうという恐ろしい沼です(マサカリも飛んできやすく即死につながる可能性も増えます)。

そんな世にも恐ろしい沼にはまらないようにするためのお話の前に、ちょっとこの前あったお話を。

ウェブアクセシビリティ話でキャッキャウフフしてきました

先日、某ウェブサービス会社のデザイナーのえいみいちゃんと、受託ウェブ制作会社のコーダー兼ディレクターのまっきーと3人でウェブアクセシビリティのあれこれをじっくり話す機会がありました。

今回の会場のチャットワーク社の社内。夜ですが窓からライトアップされた東京タワーが見えています。

3人とも直近でウェブアクセシビリティ系のあれこれで登壇したりスライド公開をしたりしていたので、それぞれの情報共有をゆるふわでやろうぜ!な会をしました(正しくは「やってください」と2人にお願いしてやってもらいました)。

2人と知り合ってもう8年ぐらい(え?もっと?)で、知り合ったときはお互い単なる(?)ウェブデザイナーやコーダーだったのに、時を経て今はウェブアクセシビリティの話でキャッキャウフフすることになろうとは。うれしすぎてどうしよう。

結論からいうと、今回この会をやって本当に良かったし、これからも定期的にやっていきたく。 

ウェブアクセシビリティってめっちゃ振り幅が大きい

私はウェブに関する激チビ案件メインでやっているフリーランサーなので、どうしても仕事で関わるウェブアクセシビリティ内容はとても限られてしまっています。

今回、ウェブサービスの会社にいてるえいみいちゃんと、受託制作の会社にいてるまっきーのそれぞれのお仕事面からのウェブアクセシビリティの話は、私には到底知り得ないことだったり気づけない部分だったり考え方だったりが満載でした。ずっと脳内ではオリーブの首飾り(Youtube)が鳴りっぱなしで(隠しきれない昭和感)。

そこで改めて気づいたのが「ウェブアクセシビリティひとりでやっちゃダメ!ゼッタイ!」でした。

AccSell(後述)であれこれやっていても知り得ないことがいっぱいで。

沼にはまらないために

ということで、ウェブアクセシビリティ沼にはまらないための(もしすでにはまってしまった人も)解決方法はたったひとつ。 ウェブアクセシビリティはひとりでやらない です。

いろいろな人たちの課題や考え方や使い方(こういうのをイシューっていうのかしら?)の共有や、最新情報の共有があなたを沼から救ってくれます。たぶん。

私自身、えいみいちゃんやまっきーだけでなくウェブアクセシビリティな方々に「これってこういうこと?」とか「こうしたらどう思う?」って相談しまくりです(教えてちゃんともいいます)。おかげでやっていけています。

まず自分がアクセシブルになる

え?なんだって?「自分の周りにウェブアクセシビリティについてキャッキャウフフできる人がいないからひとりでやるしかない」だって?

ウェブアクセシビリティって人や機械に受け取ってもらう(アクセスしてもらう)ものだから、まず自分がアクセシブルになることも大切なんじゃないかって思います。

ここ最近はウェブアクセシビリティに関するセミナーイベントが多く開催されていていたり、ウェブアクセシビリティの仕様書をみんなで集まってもくもく読む(ウェブ参加あり)会があったり、ウェブアクセシビリティやるなら必読のピンク本(Amazonアフェリエイト)の輪読会を社内でやったりという話も聞きます。社内でウェブアクセシビリティの啓発活動をやっている方々もたくさんいます。

news.mynavi.jp

itkeijyoshilog.tosssaurus.com

あ、そうだ! 2018年2月12日(土)に、アクセシビリティの情報サイト「AccSell(アクセルって読みます)」のリアルイベント「AccSell Meetup vol.13」があります。 詳細はもうすぐ発表なので、https://accsell.net/ を要チェック!(宣伝でした)

気をつけなくてはいけないのはイベントのスライドを見たりブログを読んだりなど「情報を受け取るだけ」だと、沼にはまりやすくなりふりだしに戻ってしまいます

ウェブアクセシビリティはみんなでやることに意味があると思っています。

マサカリは気にするな

自身の知見を共有したり相談していくと、発言内容によってはもしかするとマサカリが飛んでくることもあるかもしれません。でもそれは超人たち(ガチ勢とも言います)の大切なお話のことももちろんありますし、超上級な独り言なこともあるので、その取捨選択も今後ウェブアクセシビリティに必要なスキルになるかと思います。

最近はみんなマサカリマサカリって言われすぎてわりと優しくなっている気もしますし、大丈夫です!たぶん。こわくないよ!いい人たちだよ!

まとめ

ウェブアクセシビリティはひとりでやらない。 みんなでやる。そして一緒にキャッキャウフフしましょう(してください)。

あしたのWeb Accessibility Advent Calendar 2017 13日目は、板垣さんの「アクセシビリティの祭典2018」のお話のようです。お楽しみにー!